テキスト1998
116/143

一瓶飾り花持ガラス花器二種この花はJR京都駅の歓迎いけばな展示スペースに、週間飾っていた、蘭の生花の二瓶飾りである。展示中とても暑かったので毎日水を換えに行っていたが、デンファレはこの通り土品だ美しい。駅などの公の場に花をいけるというのは、いけばなの魅力を多くの人に伝える良い機会となる。それだけにあまりむつかしいいけばなよりも、まず一目見て生き生きした空気を感じてもらえるように心がけている。京都駅の展示スペースは1mmm四方のゆったりした空間があるが、めいっぱい大きな花をいれるのではなく、例え小さないけばなでも、近づいてじっと見たくなるような演出を考えている。生花の二瓶飾りには、古典花型でありながらも、花材のとりあわせや花器や敷板の組み合せを工夫することで、新鮮な新しい感覚を盛りこむことができると常々感じている。二瓶飾りにすることで大きな空間であっても、良い緊張を作ってくれる。一の時よ灼ノもより重層的にメッセージを送ることができ、見ている人が花和則主瓶デンファレ台切りディフエンパキア副瓶オンシジュlム8月げ日から一二つのいけばなが心地つづっの間で心を遊ばせるような楽しさを与えてくれる。葉付きのデンファレは手に入りにくいが、そののびやかな姿には、見る人を元気にする明るさがある。8 語童話種の二瓶飾り

元のページ  ../index.html#116

このブックを見る