テキスト1998
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第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト四号1998年9月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行主面五OA季とEGがうつってあ,きい長かった今年の梅雨が明けたのかどうか、はっきりわからないうちに八月八Hの立秋。そしても、?九月になった。雨に濡れて、ぼってりと咲いていた紫陽花も、八月の強い日射しを、つけて乾き上がって色が変った。そしてム孟民は大頭の鶏頭が重々しく色付いてくる。時々墓地や宅地にこぼれた砲が育って咲いていることもある。鶏頭と、もう種よく日立つ懲序花も咲き始める。両方とも外来種の草花で、いつ日本に帰化したのかわからないほど古くから親しまれてきたが、千年以上日本で暮らしている間に日本の季節のサイクルを完全につかんで自分のものにしてしまっている。鶏頭はあまり好きな花ではなかったのだが、その色の強さとボリュームを利用している問に秋にはなくてはならない花になってしまった。日す\から紅葉しはじめる丸葉の木(満作科)ととり合わせるのも好きだが、季のうつり変りを見たくて枯紫陽花ととりムロわせてみたが、この花型では聞が抜けるので、薄の葉二枚をそえていけ上がりとした。花材鶏頭枯紫陽花薄の葉自宅け磁花瓶aイE器

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