テキスト1998
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あわに利用され続けてきていて、もしその頃から葡萄酒が造られてきたとすると、葡萄酒の醸造は一万年近く洗練を重ねてきたことになり、世界中の人が好んで飲むのも当然な酒ということになる。だが私は、お柄をやめてしまったので、これからは回教徒と同じように「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を沢山食べることにしようと忠っている。この頁を飾っている葡萄は岡山から頂いた。新しい木の円以初に成ったうちの一番大きい一防だそうである。美しい実である。素子が早速カメラマンを手配して周いた日の夜写ι共におさめた。アテチョークとはいいとり合わせだし、ネリネの淡いピンクが葡萄の廿い待りの紋をひき立てている。藤蔓にのせているが、傭萄の蔓だったらとも云いながらいけていた。花材マスカット・オブ・アレキサンドリア藤蔓ネリネアテチョーク花器青磁長・万形陶板7 {円、水東山作

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