テキスト1998
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いλ喬萄酒を苦保する文字が刻まれマスカット・オブ・アレキサンドリア世界中で最もおいしい葡菊、スカット・オブ・アレキサンドリア」はアラビア半島が原産地だそうである。何故こんなにいい葡萄ができたかというと、飲酒を禁じられた回教徒は葡萄酒を作らせてもらえない。そこで懲守は生のままで食べる葡萄の品質向上につとめた結果出来上がったのが「マスカット・オブ・アレキサンドリア」だということである。アレキサンドリアはエジプトの西端、地中海に面したクレオパトラも住んでいたという美しい都市である。エジプトの傭萄栽培の歴史は古く紀元前お世紀の酒壷に「イルブ」とていたというし、紀元前日世紀頃の陵墓の壁画には償萄の実のなった木の絵や、とれた伯萄を大きな桶に入れて、足で踏みつぶしながら果汁をしぼって葡侍酒造りの準備をしている絵が描かれている。このやり方は現在までひきつがれているようである。だが葡萄酒造りはもっと歴史が古く、今から万年ぐらい昔、メソポタミアで葡萄柄造りが始まったらしい。シリアのダマスカスの近くで、葡萄の穂子と果汁圧搾器が出土している。葡萄は植物の栽培の初期から人類「マJ6

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