テキスト1997
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矢筈薄撫子花型二種挿副流し花器赤絵水盤この作例は薄の初級向きの生花である。これまでにもテキストに薄の生花は度々掲載しているが、五種挿、或は秋の七草を使った七種翠守かなり技巧の必要なものが多かったので今回は簡単ないけ方を解説してみよう。薄は裁培品種の矢筈薄で、穂の出ていない七月が使いやすい。必要な本数は三本で、真は左上に長く伸び上がる二枚の葉で形をとるようにする。副は右斜下に垂れ下がる葉で形をきめる。そしてその問へ構成に厚みをつける葉として上部の立ち葉だけを残した一本を挿し加えて薄の形ができ上がる。撫子の留は、携めないでも形になっている一本を留側鎧削にのぼして薄の茎との聞を埋める数本を挿し加えていけ上がる。やはずee‘三種挿、まだ9

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