テキスト1997
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ロッL』。チューリップの園芸品極は二000種以上あって、早いものは十二月下旬に花屋に出てくるが、しっかりしたチューリップは三月にならないと出てこない。そして四月になると露地咲で花も大輪で、高さもωmlうになるので稽古にも毎年のようにチューリップだけの多色いけをしていヲ令。作例では九輸のチューリップにスイートピーをとり合わせているが、チューリップを数多く使った場合にとり合わせる花は軽いものがいい。或はオクロレウカやセロームの小葉だけでいけ上げたい。花村チューリップ4極花器暖色とされている赤も、大量の白い花の中から少量のぞいていると、かえって自の清涼感をひき立てるのに役立っている。そして、そこに緑が豊かに添えら初陣ザヂか向mwmぐらいの大型品位も見られるよ、花、少量の赤と葉の緑スイートピー赤ガラス花瓶〈2頁の花〉れれば夏のとり合わせともなる。花材カーネーション2種ルスカス花器灰色柑花鉢けしを漢字では嬰菓とをuいて音読みではオウゾクという。この嬰という字は胴が大きくて口の小さい裂のことだが嬰粟の実はそれによく似ている。そしてその中に粟粒のような実がつまっているので中国で嬰粟と名付けられた。嬰粟を日本では芥手と書く予」ともあるが、これは芥子と読むのが本来の読み方なので使わない方がいい。又いけばなに用いる器粟属の花の代表はアイスランド・ポピlで薄いクレープ紙のような花弁は他の花では感じられない繊細な美しさがある。その上多色な花なのでアイスランド.ポピ|一種に葉をそえるだけで充分な一瓶となる。花材アイスランド・ポピl、フィロテンドロン花器マジョリカ焼多口花瓶一旦感と動感〈4頁の花〉デンドロビュlムは花径6仰ぐらいの花が二、三十輪かたまって咲く。一本だけで量感のある花材なので作例のように、猫柳を数本そえるだけで、そのまとまりに弾みがつく。器粟り−TS八3頁の花〉・セローム3

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