テキスト1997
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彼岸概チューリップ稽古を重ねることによっていけ上げられたいけばなは、すでに部屋の装飾だけのものではなく、磨かれた自分の姿である。もしそれが飾りにもなっているとすれば申し分のない生き方なのかもしれない。花型二瓶飾主瓶副流し副瓶行型花器主瓶焼締筒型花瓶副瓶灰白色柑水盤今年は概の開花が幾分か早そ、つだということをよく聞く。本当にそうなのかもしれない。彼岸桜ももうどこかで咲いている筈である。そして地咲きのチューリップもしっかりした姿で咲き始める。使ったチューリップは小さいが大変姿がよかった。一枚だけ葉先のまるまった葉があったので副に使ってみた。いけてからも茎の伸びるチューリップは毎朝姿直しをする。刷11

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