テキスト1997
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BV先によく使われている。このアマリリスの花色はあまりよくないのだが、晩白柚の鮮黄色とあわせると大変良い色に見えるようになった。表紙にはこの二椛のとり合わせに凡討をそえて形をやわらげているが、2頁の方では二種だけの強い配色を示してみた。どちらが良いというよりも、飾る場所によって強い配色のンンプルなものが合う場合もあり、又少しやわらげなければ目立ち過ぎることもある。私の書斎には2頁のシンプルなとり合わせを飾って晩白柚のほのかな香りだけを楽しんでいる。白香まで加えると香りがきっ過ぎて書斎向きではなくなるのである。花材晩白柚アマリリス花器変り型陶瓶2例何故か好きな花好きな花、といっても、何故、そしてどこが好きなのかと聞かれても中々うまく説明できないものである。或は説明の必要はないのかもしれな 雪柳も大変好きな花の一つである。いいな、と感じたのは暖かい春の夜に月明かりで見たとき。同じ雪柳が晩秋に紅葉し、氷雨に濡れながら白い小さな返り花がポツンと咲いていたのを見付けたりした。そんな忘れ町一禾〈2貞下の花〉H3

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