テキスト1997
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晩白柚は丈島類の中では最大の品種で一九二O年にベトナムから導入されて熊本県と鹿児島県で栽培されている樹齢頬である。柑橘類は蜜柑科(ルタセアエ科)の蜜柑属(キトルス属|シトロン)に分類されていて、蜜柑をはじめ、舵ボ砂子レモン、ザボン(対島)、橘、オレンジの他に果樹としての種類は大変多い上に、我々には必要不可欠な栄養源になっている。蜜柑属は三000万年前頃、インドの東北部のアッサム地方で原種ができたと推定されていて、その周辺柚(ばんぺいゅう)〈表紙と2頁上の花〉部で前記の多種多様な品種群がれてきたのだそうである。私の使っている植物図鑑には印種ほどの柑橘類の写真が出ている。その中でいくつかいけばなに使ってみたいものがある。作例に使った晩白柚は肌が美しい。大柚子は獅子頭ともいうが凸凹した肌で盛物にすると文人趣味。形の面白い仏税問。あまり見かけないが菊燈は菊の奮のような形をしている。晩白柚は二月頃成熟して出荷される早春の果物である。とり合わせたアマリリスは、かなり古くから切花用に栽培されてきた品種で、温室で育てられたものが春宇品晩2

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