テキスト1997
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口の上からの高きがω仰ぐらいのやや小型の生花である。筒の形、赤芽柳の本数と太さから割り出した花型の高さはこれより縮められないだろう。花材は立花を崩したときの赤芽柳とポぽを使ったのだが、木瓜の花が終るまで五・六日は飾っておけた。日頁は、ユーカリの紅葉が大変椅毘だったが、これは酬は子の雑誌の取材に使ったものの残りである。1本しかなかったが、小枝が沢山ついていたので、これぐらいの形にまとめることができた。こんな残り枝でも、水仙をそえるなら、葉組も略さず一花四葉の悦に、一二葉の持にも袴は必要である。11

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