テキスト1997
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1レませっ。榛ーはしばみ|花型行型花器淡青柚磁器水盤別に美しい色をしているわけでもない。雲龍柳のような変った形でもない。榛はそんな花材である。だが落葉期の榛は風情のある植物である。高さ314mぐらいの細い枝の先に葉が213枚散り残り、来春長い房状に咲く花の菅が垂れ下がっている姿は初冬そのものである。だからこそ好んでいけるのだが、盛花、投入、生花、立花とどんな型式のいけばなにも使える。作例には五本使って真、副、胴、真囲とそれより低く見越を作っている。細い枝で、その先の丸い5j6佃の葉を残していけたいので高いめにいけたい。低いと葉の大きさのせいでずんぐりした感じの生花になって留には菊や椿がよくとり合わせられるが、水々しくアイリスをとり合わせても良い生花にいけ上がる。菊二色真ー10

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