テキスト1997
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天然物いけばなの花材の多くは栽培植物だが、それでも民・版物とくらべると天然物の占める割合はかなり高いようである。とくに技物花材は殆ど天然物、或は準天然物と云っていいこ・2だそヲろもうの。みもの枝物花材の、っちでも紅葉物と実物花材は、たとえ切花用に栽培されていてもの力に頼らざるを得ない準天然物と云っていいだろう。従っていけられる季節は限られている。秋にはそ、つした花材が豊富になるので白然と季節の風情を表現したいけばなをいける機会が多くなる。そして同じいけばな展でも冬が終り、多彩さを喜ぶ春よりも、って落ちつきを求める秋のいけばな展の方がはるかに本来のいけばならしいいけばなが多くなるようである。今月は晩秋から初冬にかけての花材を主にしているが、この頁の七竃の実も、山で紅葉していた葉もすっかり落ちて真紅に色付いた実だけが枝に残っている。この七竃の実が育ってきた深い山はもう雪が積もり始めている頃だろう。赤い実の色にはピンクの蓄積もk品ないいとり合わせになるだろうが、白い小菊を沢山そえてみると素朴な奥山の初冬が感じられるように回忌つ。花材七竃の実白菊花器黄土色焼締金彩一崩壷ばら夏が終5 n然

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