テキスト1997
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テロベア・スペキオシッシマ原産地がオーストラリアのテロペア・スペキオシッシマは秋になると花屋に並びはじめる。南半球のオーストラリアの春の花なので、原地でこの花の咲く頃、日本は秋ということである。テロペア属は山もがし科の植物で他にも栽培品種は三種類ほどあるが、切花として輸入されていて在屋でよく売られているのは作例のテロペア・スペキオシッシマだけらしい。大きくて花色が強いのでいけばな展の大作によく使われているが変色に注意したい花材である。とりあわせた枯花は外国で買った造花で、名前がわからないが、テロペア・スペキオシッシマとよくあうので使ってみた。輸入種で色や形の変った花の中には、こんな植物もあったのかと強い印象の与えられるものがある。その中で私はストレリツィアの仲間で、青黒い佳から白い花弁を出すストレリツィア・オiガスタやストレリツィア・ニコライはあまり珍〆りしくなくなったが未だに好きで時々使っている。日本は外同にくらべて花屋に並ぶ品穂が多い。珍しい花を見付けてとり合わせや花型を考えるのは来しいものである。花材テロペア・スペキオシッシマ造十化花器白斑文陶花瓶5

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