テキスト1997
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ひ.、がみずき兵留日向水木白菊花型副流し花器扇平花瓶日向水木の地は北陸から山陰の日本海側なのに、何故か九州南部の日向とい、?古い地名が冠せられている。満作科で紅葉が早〈から美しいのは丸葉の木で日向水木の紅葉は少し劣っているようである。だが日向水木の紅葉は野趣があるところがいい。作例で見てもわかるとおり、斑らで色の照りもそれほど鮮明でない。この生花は、その小枝を殆ど手手』加えないで挿した小品生花である。兵、副、留だけの三体だが、真の枝先がかなり中心線より右にふれている。そこで本来なら切りとってしまってもいい副の下の細枝を残して左右の均衡をとっている。留の白菊は開花と奮の二輪咲を一本使った。本来なら一輪でいいのだがわざわざ切りとる気になれなくて二輪のままになってしまった。4 l』ln生

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