テキスト1997
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の緑が鮮かで白斑の黄ばんでいないものがほしい。花材ネリネ花器緑色柚小型深鉢庭を見ながら水盤の左側に石餅と小型の羊歯の着生した切株を置いた。石糾は点洋蘭の一一搾で肯くから栽培されている。初夏に淡くて白に近い花が咲いたが、今は総の羊歯にまじったその枯葉が秋を告げている。そして薄もそろそろ穂を出しはじめる季節になった。切株は大事に育てて、いつか石併の花の咲く頃、立花の胴にでもならないかと思っている。石餅と羊商の新生した切株花器明朝水盤和則の投入〈4頁の花〉和則は仕事が丁寧で凡帳面である。この投入も、どこと云って乱れた所もなく持技のしなやかな山線を見せているしグロリオサの位置もいい。とくに左上の一輪がこの構成と配色の極め手になっているようである。これから毎月一作いけてもらおう。花材グロリオサ持技花器染付細口花瓶鳴子百合〈3頁の花〉花材薄桔梗4

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