テキスト1996
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花の種類は減らして輪数は多く〈表紙の花〉花材丹頂(アリウムの一種)アンスリュlムミリオクラダス花器銅製手付盛花器この花器には足がついているが、同じ手付で足のない形のものが木や鉄板で作られていて、そこに暖炉用の薪が入れられている。他にも色々な形のものがあるのだろうがヨーロッパでよく見かける日用雑器の形をもとにした盛花器である。形は横長で中央に真LAh鍛A叩今の把手がついていて、幅はω仰ぐらいである。作例では丹頂にアンスリュlムをとり合わせてミリオクラダスを足元にそえたが他にグロリオーサもよく合いそうだし、いけ方によっては梅の苔木をいけてもよく合いそうな花器である。この盛花はテキスト用に写真をとったあと、近くのビルのエントランス(入口)のロビーに飾ってみた。壁面と広い床は濃い灰色の和臨裁で天井の高きは7mぐらいある。その空間に大変よく合っていたので、そこで写真をとって表紙を飾ればこの盛花の感じが一層よく理解してもらえたのではないかと思い返している。テキストの写真の殆どは、無地のパック紙を背景にして織っている。いけた花の色や形によく合った色2

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