テキスト1996
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みの勝った少し弱い色の品種がある。花弁の形も特異なので濃い赤のグロリオlサの方がこの花の特色がはっきり出るので使うことが多い。花材スカピオサ(西洋松虫革)姫百合花器黄色ガラス水盤日本にも松虫草は山地に野生しているし、切花として栽培もされているようだが最近は西洋松虫草やコーカサス松虫草の方が圧倒的に多くなっている。西洋松虫草は一応は外来の栽培花升だが日本産の野草の松虫草と似た感じをしている。又姫百合も花は大きくなったが、これから山道などでよく見かける百合である。そのままの風情が残るようにいけてみた。花型草型留流し花器灰白色利水盤四月の初旬には桃、梨、抗力説などの果関が前後して咲きはじめる。いけばなに使っている梨の木にはどんな梨の実ができるのか知らないが、その花も桃や脊とちがった利木の実の歯ざわりが感じられるよ、つな花である。横にひろがった枝振りのままにいけた生花である。野草らしさ〈5頁の花〉〈6頁の生花〉梨6

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