テキスト1996
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11雌花のアリウム・ギガンテウムはωmぐらいに伸び、亦、ピンク系やむを得ず出生のままに使えない花村には他のそれと似た葉を利用する仰動という方法もあるが、この作例では借葉は用いずフリージアとの二日間挿しにしてみた。生花としての原則ははずしてはいるが、色彩のとり合わせは五月という手節に作わせて内典的ないけばなの気分を敦うじて残したのが予」の生花である。とフリージア、オクロレウカーー以前、といっても初年ぐらい前には初mから大きくてもωmぐらいしかなく、花色も黄と白しかなかったフリージアの切花も、此.頃では長さに紫色もまじるようになった。その上葉もしっかりしてきだ。本来は春の花で茎一の先端が直角に曲がって、その曲がり口から61ロ例の苦が順序よく開いて行く。2頁の生花と同じとり合わせなのだが、フリージア、アリウム・ギガンテウムを低くとったので黄と淡紅紫の対照がより鮮かに出ている。両端に角のある舟唱の花器で花刑hが一一層ひき立ったようである。3

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