テキスト1996
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花型行型二種挿花器ガラス器日本に麦畑は少なくなったとはいうものの、未だにいけばなで青麦は早春の情緒を伝える花材として毎年李節にはいけてみたくなる。フラワーデザイン用にドライフラワーとして多量に売られてはいるが青麦を使ったいけばなとは、その内シクラメン容が符しく異なっている。青麦の苧節にはシクラメンも色々な品極の鉢柏が見られるようになる。毎年二、三種頒買っておいて少しずつ色々な花ととり合わせているが、花は美しいし葉にも独特の模様があって大変使いやすい花材である。私は生花の留側によく使っているが、花の方に適当な長きの茎がついていても、葉の茎が短いので、なるだけ築制の長いものを買っておかなければならない。麦とシクラメンのようなとり合わせには花器は和風で渋いものは避けて作例のような感じのものを使いたい。そして麦の茎は中空なので剣山に留めにくいが節の下ーでぐらいの所で切って剣山の針が節の固い部分に食いこむようにすればよい。麦9

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