テキスト1996
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める。河原沿いに歩いていると御池通りの橋を過ぎて丸太町あたりから庭の広い家が多くなってくる。色々な木が植えられているが、冬の間目をひくのは怖やある。葉の落ちつくした品衛慨にはよく椿をとり合わせるが、冬のひっそりした情封を上品に表現するには悼は最も適した花材だろ、っ。作例には淡紅色の花弁に白い覆輪に縁どられた権を使ってみたが、ほんのりとした温かみの感じられる二月らしい花材白実南天花器焼締花瓶白実南天の葉柄とグロリオーサの茎の線が前後左右にのびのびと心地良く流きれた投入である。白実南天は赤い実の南天ととり合わせ、紅白の縁起物として正月の花として使われることが多い。校の上部で水平に広がる葉は葉柄が長く、作例のように一方にさし出させてみると、張りのある線として形良く流れる。グロリオーサは花弁が反捲している上に縁が波打っていて鮮かな濃紅色がこの花を特徴付けている。和にも洋を八5頁の花〉十仰の花で一瓶となった。グロリオーサ5ω和

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