テキスト1996
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常緑の葉に赤い実花村水仙千両いけばなに使う亦くて小粒の美しい実のできる植物の多くは落葉樹である。青空を背景に葉の山市ちつくした枝先の亦い実が晩秋の色だとすると弱まった日の光りのドで、常緑の柴配の上で小さな亦い実を結んだ下州には冬のむれをほんじさせる下山を松や怖ととり合わせると、少し栴式ばったお正月のいけばなのように見えるが、水仙をとり合わせてみると胤しみやすいが上品なといった一作が出来上がる。花器青白色紬水盤9

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