テキスト1996
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LV31的のえで〈6頁の花〉〈7頁の花〉もうそろそろ本格的な紅葉ものがいけられる季節になってきた。毎年北海道から送られてくる七離を皮切りに、東北地方の高地、中部地万の深い山からと花屋に入何する紅葉物花材の送られてくる出荷地は南に移ってくる。京都の周囲の山で楓が紅葉し始めるのは十一月に入ってからのことである。私達は一足先に遠くの山から京都に届いた七竃や楓をいけて周囲の山の色付くのを待つ。待ち住びて紅葉物をいけるのは楽しいものだが日保ちしないのが惜しい。この作例の七竃でも三、四日すると葉は殆ど散ってしまう。そんな場合は校に僅かに残った紅葉に未練を残さず、副材に使った草花だけ小さくいけなおした万がよい。北村紅葉七竃クレマチス花器銀彩陶花瓶葉鶏頭はテキストにあまり使ってこなかった花材だが、朝夕寒さを感じ始める頃際立って美しく発色する。作例では葉鶏頭に深紅色の大型の鶏頭をとり合わせると、葉鶏頭の色がより鮮明になる。花付葉鵡頭と大刑ヒ鶴頭花器淡緑色柑花瓶長っ,梅擬ひも6

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