テキスト1996
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花刑に一種挿革川h留流し花器煤竹寸筒この生花に使った栗は枝が間伸びせず葉もよく締まっていて、花材としては大変質のよいものである。山道を歩いていると時々、大変枝振りのよい野生の芝栗を見かけることがあるが、そんな芝栗は花屋にはあまり入荷してこないようである。真の枝には実が沢山ついていて虫喰い葉も殆どなく艶がよい。生花として線の構成をすっきりと見せるなら肢をもっと整理するところなのだが、笠かに実った山道の野生の芝栗の感じを出してみたいので枝は殆どそのまま使っている。真、副がかなり賑やかなので、留は軽い枝を流し、上部の豊かな実りを際立たせてみた。司王7オミ5

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