テキスト1996
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葡しど萄・一いる。写真では隠れて見えないが新知な形の植物で鉢植で売られている。とり合わせた葡a萄ど・4・・は岡山から頂いたものだがご自身で栽培なさっているので美しいだけでなく最高においしいのである。流内の皆さんにはグロリオーサをそえてマスカットの色をひき立たせて、お裾分けのつもりでいけてみた。花器の手付能は家に昔からあったものだがマスカットをのせた龍はハワイのフラワーデザイン用品店で買った民芸品である。花材油桐(徳と利勺く油りam桐−−司語、)けグロリオlサ花器村胎縦引用は間違っているかもしれないが、古歌に「秋恥ぬと目には廊かに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」という旬があった。ここで云う風の音とはどんな音だったのだろう。立秋は八月の初旬である。今年の夏も三十七度を越す日が続いたが、立秋の頃ひんやりとして、窓をあけて原稿書きのできた夜があった。音もなく心地よい夜気の幽かな息吹きが感じとれる。そういえば、その日は日中も前日〈5頁の花〉秋の音5

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