テキスト1995
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第三極郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト部号1995年7月1日発行(毎月l回1日発行)桑原専慶流家元発行夏山の微風又9頁の二瓶飾で一副瓶の笹百合の阪尉七船(深山市来)花材孔雀草花器白地プラチナ紬角瓶副材としてこの投入に使った孔雀草は菊科の紫苑属の花で、白花の白孔雀がもとになって、現夜では同じ紫苑属のミケルマスデージーとの交配によって作り出された凶作一宮品純としてブルースターとピンクスターが作り出された。作例に使ったのはブルースタ!の方で白い孔雀草と同じ形の淡い青紫色の小菊のような花が茎一杯に咲く。大きく左右に張り出して、この草花の細長くのびやかな曲線を見せるいけ万や、作例のように投入の下部をまとめる花村としても使える。留としてとり合わせたよ、つに小さく技取りして使うこともできる。副材の孔雀草の説明が先になってしまったが南京七竃と笹口合というとり合わせは、日本の山地の六、じ月の自然な風対として、ごく自然に私達の心に季節感をよびおこしてくれる。そして笹百合は人工的な栽培に中々なじまない山の百合として、だんだん少なくなって行く日本の代表的な汀ム円である。咲き始めるのを心待ちにする清らかな美しさを絡めた.白合でもある。定価五OO円筋一百合

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