テキスト1995
52/146

第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト却号1995年4月l日発行(毎月l回1日発行)桑原尊師底流家元発行斗手、っ気位な感じに、花材ミニ・カーネーションシクラメンの集花器金彩ガラス花瓶花を大きく咲かせるために脇芽をつみとって一本立ちで育ったカーネーションと、気優に脇枝を伸ばして沢山の小花をつけたミニ・カーネーション(スプレイ・カーネーション)をくらべてみると、何となくミニカーネーションが自然な可愛い感じがする。だがあまりいけやすい花ではない。いけばなの一般向けの解説書を見ると、一色の一種挿し、或は二、三色の一種挿しで素直にその姿なりを生かせば持味がそこなわれないと書かれたりしているが、気憧な方向に枝分かれしたスプレイ・カーネーションはまとめにくい花村である。まず一本を手にとってみて、どの万向から見たときが形がよいのか見定め、次に挿す一本とどのように組み合わせるのかよく考え、三本、四本と挿してから余分な一枝、或は形にならない枝を切りとってしまう。但し切りとるのは最少限度にしなければ一輪咲きのカーネーションをいけているのと変りがなくなってし作例には二色のスプレイ・カーネーションの奮や分かれ枝を見せてまとめ、シクラメンの葉を水際に挿して足もとを整、えた。定価五OO円。・

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る