テキスト1995
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エピデンドラムカラテア・マコヤナ日頁に続いてカラテア・マコヤナを生花に使ってみた。二種挿花型行型花器白色彩三稜花器9頁の生花ではカラテア・マコヤナを主材として真に使ったが、この作例では背の高いエピデンドラムを真、副、胴として主材に用いた。エピデンドラムは葉付きで茎が適当に曲がっていて、背の高さ多語、中、低と三本揃え、真、副、胴に割振する。カラテア・マコヤナの葉は一鉢の中から留にはなるべく大きいものを/ドし吋選び小葉で総囲、留の沈み、控は葉の幅のせまいものを選ぶと形がよい。J兵、〆,高槻現代劇場高槻市では末次回期子さん主宰の文化サロンで多彩な教養講座が開かれている。二月から三月にかけて、武者小路千家、能楽金剛流、狂言大蔵流の各家元夫人、上方落語の桂米朝夫人、そして花道からは素子のお話を聞く会が催された。素子は二月の十八日に出させていただいて、いけ花の家元という厳しい暮らしの中での生き甲斐や喜び、そして味わった挫折をのりこえての現在、長い歳月の聞に培われたいけ花観。対談して下さったお相手の末次さんとは古くからのおつき合いなので話は大変面白かったようである。素子は裏方であると同時に花道家として表方でもある。その意味で皆様の前で花をおいけして見せた。伝統文化の担い手その裏方のお話をきく11

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