テキスト1995
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り、アリウム・リlキも白い花の聞から緑色の葉柄がすけて見え、茎の柔らかな緑に続いて行く。作例の三種のとり合わせではチューリップだけが目立つ色彩で黄色地の花弁に鮮紅色が色わけされている。緑と自の聞にこの色のチューリップがとりあわせられると当然のことながら、その化色はくっきりと浮かび上がる。チューリップはトルコのアナトリア高原あたりが原産地だと考えられているが、ヨーロッパに渡ってから新品種が次々に作り出され、日・口世紀頃のブランドル派の花の絵には現在でも作られているようなチューリップが何種類も描かれている。三月までは温室咲きが多いが四月になると地咲きのしっかり育ったチューリップも多くなる。チューリップだけを何色も揃えていけることも稽古にとり入れているが、作例のようなとり合わせには、単色のチューリップよりも派手で大輪の品種がほしい。使ったのはフレ|ミングパlロットで、この品種には他にも二、三色作られている。ドラセナ類も切花として色々な品種が山まわるようになってきた。現在よく使われているのは青木によく似た白斑入りのドラセナ・スルクロサ、ワlネッキ、ソング・オプ・インディア、ドラセナ・コンシンナ等で一年中手に入る。3

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