テキスト1995
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づ令。春先、一度はいけたくなる花八2頁の花〉立ち上がらせて、〈表紙の花〉花材アルストロエメリアカラテア・マコヤナ花器陶製属壷アルストロエメリアは和名を百合水仙というが、百合科とも水仙の属する彼岸花科とも別種のアルストロエメリア科に分類されている南アメリカ原産の美しい花である。ある。と、云われても日本の巴草よりもこ温室で深く植えこむと高さ日μぐらいに育っそうだが、切花では大体切でぐらいのものである。花色は赤紫、ピンク、赤、賞、オレンジ、白、そして混色もあって多彩な花が素直にのび上がった茎の上に咲くときの姿が美し茎と葉柄のつけ根に葉がついているが、葉柄のつけ根の葉だけは少し残し、茎の葉は全部とって立ち上がらせるとこの花の美しきがひき立ってくる。作例には二種のアルストロエメリアを使っているが、配色はこれで充分なので葉の模様に特徴のあるカラテア・マコヤナをとり合わせた。カラテアもアルストロエメリアと同様に立ち上がらせ、葉面を正面に向けて前後に高低をつけながら挿して特色を生かしてい花材連麹チューリップ花器菱形文陶扇壷花の色をくっきりと、〈3頁の花〉猷艇は、枝一杯に花の咲いた長い枝をいけたい。右にのばした枝には小枝が規則正しく左右に出ていて、連趨という名の通り鳥の尾羽が連らなっているようである。だがこの名前は中国からこの花が渡来してきたとき、誤って連麹とよんだ忌わしく、中国で連麹という組物は日本の巴草のことなのだそうでの花の咲く姿は連麹とよんだ方がふさわしいような気がする。前述したように右には若くてのびのびした枝をのばしたが、左側には根元に近い古株から短い枝が乱れ伸びて密生している一本の枝を少し整理して使ってみた。左右の釣合いのとれたところでオレンジ色の百合咲きのチューリップを挿し加える。黄色にオレンジ色を対照きせると黄色をより明るく鮮やかに見せる配色になる。連創旭の黄色に赤棒でも悪くはないが、少し濃厚な感じがする。黄色を静かに見せたいときには白い花の方が良さそうである。花の配色が明るくなったので花器もそれに合わせてアメリカの陶芸家のデザインした紺と少しくすんだオレンジ色のダイア様様の一屑壷にいけて華やかに飾ってみた。花材チューリップ花器黒色粕花瓶ドラセナ・サン九アリアナの葉は白い斑入アリウム・リlキドラセナ・サンデリアナ2

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