テキスト1995
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した日本の在来種を使っている。この作例では花器の色も配色の中に大きく入りこんでいる。肌自の荒らい陶器だが、上部は朱色に近いオレンジ色で下の方が明るい黄色になっている。形としてはかなりどっしりした感じなので、右斜上に長くのばした向香の花の量感をしっかりと安定させている。花材アネモネ花山市かいらぎ紬水線日当たりのよい部屋で、アネモネやスイートピーをいけていると、野の花にも、もう春がやってきているに相述ない、と散歩道を思い浮かべ始める。スイートピーは白。アネモネは左から淡い亦紫、濃紅色、口、自の下に濃紫、その右上は朱色と5輪使っている。こういう茎に葉のついていないとり合わせには足もとをまとめる紘がほしい。作例には玉羊歯を選んだが玉羊繭は一年中よく使う花村なのでその基本的な形のとり万を図解してみた。玉羊尚をその生態通りいけると図①のように前後左布になびかせ、とり合わせる花も出生の自然きが生きるよ、フに使、7。図③は玉羊尚の葉の独特な形をは〈4頁の花〉スイートピー玉羊歯又4頁の作例は①・③を懐合させたっきりと見せ、その鮮緑色の表面を強調したい場合の伸し方である。この場合は葉の表面を全部正面に向けて立てる。①・③とも業物花村の基本的な使ものである。①の万はとくに応用範問が広く、例えばテキストの初号の2頁にはクロトンロ枚にガーベラ7本をとり合わせた作例を掲載している。LHの例で応用できる範囲は広い。\〜 ノ③ 4

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