テキスト1995
31/146

〈2頁の花〉一応出字で馴帆水仙と表示してみたが、これはラッパ水仙と書くか、いっそのこと英語でダッフォディルとよんだ万がこの花にはよく介っているようである。一一月には寒さ、というよりもまだ冷えこみの厳しい大気の中で静かに咲く梅や水仙を品よくいけて、冬の室内の閑寂さを求めるが、三月に入るとやはり近付いた春の彩りを飾って防光を感じたくなる。エリカ、という名前は何となく温かみと優しさを感じさせる。小さな濃いピンクの花が校一杯に咲き揃うと述Hにはその山陥れるよ、つな姿の一川気さに春を感じるし、近寄って見つめると、その小さな花はいかにも可憐である。化慌の上に大きく群がらせたエリカのピンクには黄色の刷Mm水仙と白いトルコ杭艇が温かみを更に強調させている。花材アカシア花器濃褐色花瓶表紙には武色の花として酬明以水仙を使ったが、この兵では廷に此色を笠かにアカシアのふさふさした花を主材にしてみた。ぷ系統はエリカよリずっと強い槌亦色のミッキ|マウスという品純のアンスリュiムになっている。アンスリユlム胡蝶附〈3頁の花〉白としては削蝶附をそえているが配色は表紙のとり合わせと同系統といえるのではないかと思う。そして細伎に小さな花の群がり咲くエリカとアカシアは色は異なるが同じようにふんわりとした感触の春らしい非同気を持っている。この二作は賞色、又は淡紅色の花のかたまりの前にトルコ桔梗、アンスリユ|ムを置いて、刷川町水仙と閥蝶附は、それぞれの二時の配色から離して政雄な出色を避けて色調を鮮明にしている。花材向杏ゼラニューム(臼)チューリップ(赤)花器オレンジ色濃淡軸花瓶表紙、2貞に続いてこの作例も同系配色の投入である。内禾けの花は黄色といっても花が小さいので化柄の紋に押されてやや紋色がかったように見える。その上小さい花が散形花序に咲くので軽々とした感じである。ゼラニュームは切花としてはあまり売られていないようだが、小さい鉢制は手頃な値段で万々の花屋の店先に並んでいる。いけたい場合は恨洗いにするか、土を少し沼としてポリエチレンのシートで包んで使えばよい。とを残しておけば鉢に戻すこともできる。チューリップは葉や茎もしっかり3

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る