テキスト1995
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2頁より絞〈)〈8頁の花〉花器草編果物龍(ブラジル製)シクラメンの原産地は東地中海のギリシア、シリア、レバノン、イスラエルの海岸地帯で、野生種の写真を見ると花弁は園芸品種より細長くて小さなかわいい花のようである。現在かなり多くの園芸品種が作られていて毎年幾種類かの新品種が売り出されている。作例に使った品種は濃い赤紫色で今迄あまり見かけなかった花色の大輪種である。とり合わせたペア・ピットは名前の意味は「梨の極」ということになるのだろうが、梨とは全然別種の植物の乾燥した一部分らしい。ニューヨークのドライフラワー屋で買ったものである。ペア・ピットの枯草色からガーベラの淡いピンク、そしてその下のシクラメンの濃い亦紫色への色の移り変りと色彩構成で見せるとり合わせの一例である。作例では枯葉色の草細みの果物能が全体の調子を柔らげている。花材臓梅チューリップ(赤)花器賞褐色方型扇壷船隊は年末になると促成開花させたものが切花として売られ始める。早咲きのものには水仙等をとり合わせて冬の花らしく扱うが、早春には明るくチューリップ等もよい。(8 /

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