テキスト1995
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気位な校垂れ、花型二瓶飾花材主瓶枝葺概紅椿副瓶冬の杜若花器主瓶焼締花瓶副瓶肌色軸扇平花器京都でも加茂川や堀川の河畔の校垂柳は葉を部としはじめているが、此頃はその時李が少しおそくなったように思う。校垂柳の原産地は中国だそうだが日本にも早くから渡来している。古くから中国の文人両に好んで拙かれ、その影響を受けて日本でも水虫画、大和絵、浮世絵によく知っている身泣な木として拙きこまれている。そのせいかヨーロッパやアメリカで枝垂柳を見るとほっとする。落葉した枝垂柳と葉枯れの目立つ杜若。十二月の日本の風物である。金色の羊『華と粧いのユニゾン』〈9貞下段〉花材ガーベラとその葉花器金色に光る器。日本人は金より銀の色あいの感触を好んでい米たようである。ただピカピカ光る金とくらべると、銀製の器や身につける品々の光沢面は、その周囲の彫りこまれた部分の黒ずんだ陰影によって上品に浮かび上がる。だがただピカピカ光る金色には明るく楽しい手凶気がある。同系色の黄色の方lベラは金色にうつりがよいし、深紅の高一微は金色に深みを与える。作例は小品だが、部屋の暗い片隅でも、そのかわいい存在を強く主張する盛花である。会期叩月間ω日@lm日@会場西陣織工業会館5階色々ないけばな展への私の出品作は、古典的で色も渋いものが多い。だが今回は、『きもの』とのふれあいということなので色彩虫かないけばなをいけてみた。後の方で左に拡がっている附ポは真直な4れほどの山で立ち枯れたものである。それを主材に菊、丸葉の木、絹糸を加えていけあげた私の『きもの』のイメージである。花村九紫の木(紅万作)花器〈9頁上段の花〉出品者桑原仙渓蕃議羊の金属器菊卜一色附ポ古信楽大壷8

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