テキスト1995
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高年青花器褐色軸水盤花型行型十三葉一果お正月の芽出たい花として、まず松竹梅の三位いけ、若松七本に次いで予恥春もよく使われる。万年青は九葉一果から始め、十九葉二果まで伝承挿法に記されているが、十五葉以上は伝承花引以外に変化形がある。十三葉一果では、まず点、刷、留によく反った形の良い葉を選び出し真から挿しはじめる。立葉は若い巻葉のつもりで反りの少ない葉を兵の桜元から立ち上がらせる。副には中葉がつく。見越、真囲には癖の少ない葉をあて胴はやや幅の広いもの、親葉は矧く使うので故後まで残りそうな葉。総聞は幅広い葉の葉先を少し携めて前倒しに。留は葉の縁が波打ってよく反った葉を使い返し葉をそえる。実には補強の足をつけ実囲いと控で囲うように挿す。花材万年青6

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