テキスト1994
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さや〈表紙の花〉猿取お(山蹄来)花器黒紬陶筒日燥玉は熱帯に広く分布し、日本では沖縄に野生している豆科最大の実のできる蔓性植物である。斐の直径も、大きなものでは却でにもなるら、しい。実は短いものでも却でを越し、いるものが多い。いけ花展でよく使われているし、ドライフラワー屋でも売られているので、それほど珍しいものではない花材である。この大きな爽が割れると大きな豆が転がり落ちて海流に運ばれて遠くの島に漂着して繁殖して行く。この豆の様玉という名前は、海面を漂流して、海の藻と一緒に岸辺に打ち上げられるので様玉とよばれ、これを拾って磨き上げて刻み煙草入れを作ったり、袋の紐に通して飾りにしていたそうである。いけ花に使う場合、かなり重い実なので重量のバランスをよく考え、無理な構成は避けたい。特殊な効果を求める場合は別として、物理的に安定した形は視覚の上でも破綻のない形と云える。熱帯の大木にからみついて育つ藻玉の立には、やはり同じような地帝で咲くよ、つな色彩が強くて大輪の花花材藻玉の実アンスリュlム河i却でから1灯ぐらいに生長して2

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