テキスト1994
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黄花海芋花型花器淡茶色柑一屑型深鉢二種挿行型不〈喰hず芋いは、葉脈に沿って銀色がかった美しい白斑の入ったアロカシアと同属の熱帯系の里芋科の植物である。圏内では九州や四国南部にまで分布しているが異国的なアロカシアと違って、身近な里芋の葉とよく似ているので親しみゃすい。昔は鉢植で売られることもあまりなかったようだが、近頃では大型、中型、小型と色々なサイズの不喰芋が観葉植物として売られている。花材としては、水揚げの良い方で、葉柄も長くて使いやすい。鉢植で買ってきて必要なだけ切りとっていけているが、残った茎から次々に新しい葉が出るので便利な花材である。作例の不喰芋は小型の鉢植の葉で、真の葉の大ききが約お句、高きがmwでほどのものを使っている。不喰芋の葉は真、副、胴、留に使い、控には勢沼蹴苧の花にその小葉をそえている。或は、留は黄花海芋の花に葉をそえ、控には貰花海芋の小葉を使うとおさまりが良い。不喰芋ι8

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