テキスト1994
66/146

〈表紙の花〉花材汁頃(アリウム・スフアエ花器淡紫色粕手付花瓶学名でよぶと、アリウム・スファエロケフアロン。一寸よそよそしく感じてしまうが、やはり愈幼主である。いけて飾っておくと微かに懇の匂いが以ってくる。私がこの花に親しみキ」感じるのは、出を川本加、えると前後の迎燃ができそんな身近で飾り気のない匂いのせいかもしれない。五月、六月は葱の仲間達の花のシーズンで、野菜としての葱も、目で楽しむ花葱も咲く。いけ花に野菜として栽培されていたアリウム・リーキの花だが、いかにも窓坊主といった感じで、匂いも強いので、敬遠されるようになったのか最近あまり見かけなくなった。現在最もよく使われているアリウム類は、小型では作例の丹頂、大型ではギガンテウムだろう。丹出は派手な花ではないが、出部に集まった小さな花のかたまリが可愛い。そして細く、しなやかな茎の線を見せたい花川円である。作例には、同じ淡紫色の紬のかかった手付花瓶を前後に二個使って丹頂に赤紫色と淡青色のクレマチスをとり合わせて色彩を同調させている。後の花瓶には細い茎を充分に伸び上ロケフアロン)クレマチス一色二例から一般化したのはuTくいづ。。八2頁の生花〉がらせた汁国八本に、亦紫色のクレマチスを七輪集めてド部をまとめて小さな九い花とその茎の細い線は、花弁を大きくひらいたクレマチスの花の上で軽やかにのび上がって花型にひろがりを見せている。この後の同系色の一瓶では、まだ色彩の変化に乏しいので、淡背色のクレマチスを小さい花瓶に伸して汁て一作のいけ花として完成する。花材主株ライラック子株蕎穣花器濃紺色軸水盤ライラックは水妨げの悪い花材だが、切りとられた枝の切口に水分を絶やさぬよ、つにしておけばかなりもつようである。生花にいける場合にはなるべく健めないで形になるような肢を選び、根−冗の樹皮を削りとって手早くいけたい。氏内/ど{2 一千沼

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る