テキスト1994
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〈8頁の花〉梅の楚花材アマリリス花器淡褐色紬角型花瓶大輪で厚手に咲くアマリリスは、茎を直立させていけるので広い水撃を使って花の前後を充分あけて奥行をとるが、作例のような花器だと奥行をとるのが難しい。このような場合、二本の花の高さを大きく変えて空間を作り、細い花材を後にそえると、実際よりも奥行を深く見せることができる。このアマリリスは中が白く、外側がほのかな朱色の品種なので、カラフルな2月号といけ方を変え、単純な構成で花色の優しさを主題にしてみた一瓶である。〈9頁の花〉花材プリムラ・ポリアンタ玉羊歯花器濃紺色ガラス水盤日本の桜草も、ヨーロッパ原産のプリムラ・ポリアンタも同じ桜草属の草花だが、園芸名や花屋での鉢植は殆ど洋種のプリムラ類ばかりである。テキストにも春の花材としてよく使っているが、草丈が低いので根付きのまま土を洗い落としていけていヲ令。作例に使ったのは濃黄色と明るい赤のプリムラなので、濃い紺色のガラスの水盤の上に花の色がくっきりと浮かび上がっている。玉羊歯は林立させた9枚の左に2枚流して花刑にのびやかさを与えている。8 マ

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