テキスト1994
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御お室むろ仁に’A和寺の里桜が花見時を迎える。付寒桜里棲尽都では、四月の中旬を過ぎるといけ花で里桜をいけ始めるのはそれより一足早く、まだ彼岸桜が咲き残っている三月の中頃になると花屋の店には色々な里桜が出揃う。里桜は一般に枝が太く、花も房状に咲くので、いけ上がりは他の桜と違った姿になる。生花で使う主な桜である寒桜、彼岸桜、里桜の一般的な特徴を季節順に図解すると、晩秋から初冬にかけていける寒桜は季節的な風情として、寂びた感じに枝数を少なくいける。太枝から出る細枝を、まばらに見せ、返り咲いたような花が所々に咲いていればよく、あまり賑やかでない方がよい。散り残った枯葉を落とさないようにいける。品I]νynd4

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