テキスト1994
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ルE十JLlY←h7』ヲ令。庭の一角で品よく納まっている木冬場に珍重される寒牡丹は、二季咲き性の幾砲かの牡汁の総称で、初冬と初夏に開花する。晩春から初夏にかけて開花する牡丹とくらべると、化も小ぷりで葉も弱々しいが、小ーの中で誌に閉われて咲いている風情豊かな品種である。先月号では捨て育ちの状態で咲いた寒牡丹を使ったが、今月号でとりあげた社丹は春咲きの牡丹を温度調整して冬に咲かせたものなので、本来の寒牡丹より花も大きく葉もしっかりしている。今月は晩冬の花材に促成開花させた牡丹をとりあわせたいけ花を三作並べてみた。〈表紙の花〉花材木賊(とくさ)アイリス花器横長角型朱塗水盤一冬、寒気に耐え抜いてきた木賊も三月に入ると、ほっと一息ついて明るい表情を凡せているように見え賊には濃紫のアイリスが似合う。そして一雨毎の暖かさと、日毎に明るくなって行く周囲の早春のぬくもりを伝えるには牡丹の花がよさそうである。花器も派手な朱惜しりを使った一一一月牡丹瓶2

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