テキスト1994
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八4頁の花〉八5頁の花〉花材黄花チューリップストック白・4ピンク・3花器瑠璃色粕水盤日本産の茎も葉もしっかり育ったチューリップが者直に出始める季節がやってきた。チューリップには誰もが春の花というイメージを持っている。確かに陽春らしい明るい花色と、日毎にすくすくと伸び上がって行く若々しい生命力は春の花を代表しているように思える。身近で手に入れやすい花なので様々な形にいけられている。花をかためていければ3頁の作例のよ、つに色彩を主にした感じが出せるし、並べて立ち上がらせればこの花の素直に生長して行く優しい力が感じられる。とり合わせには、おとなしく春を彩るストックの白と淡いピンクを選んだが少し暖かになる二月下旬にいけたい盛花である。花材風船廊鰍レナンセラ花器白色紬角型花器風船声婦は秋から冬にかけて実のできた枝が花材として使われている。実は最初は淡緑色で次第に赤紫色がかつて行く。美しいのは淡緑色の秋と冬になってからの枯色で作例は枯色とレナンセラの赤でまとめた。4

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