テキスト1994
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第三緩郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト抑号1994年ロ月l臼発行(毎月l回1日発行)桑原専慶流家元発行菊十一色花器灰白色粕深鉢毎年菊を使うのは十月半ばからと決め、その頃色々な菊を十色以上集めて稽古に使っている。お弟子さんの御両親の中には「今年は菊ばかりの盛花はまだなの」とお聞きになる方もある。昔ながらの菊、新品種、それぞれが露地栽培で秋の光の中で育つと香り高く菊らしい品位が具わる。菊はやはり晩秋の花なのである。黄、白、ピンク、赤の色が鮮やかに浮かび上がった写真の他に、シルエットも一枚とってもらった。花型がくっきりしているので、いける参考になると思、つが逆光の中でわずかに感じられる花の色も又美しい。薄暗い室内に明るい背景であれば予」の感じに近く飾ることもできる。定価五OO円

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