テキスト1994
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(ヲ美C観葉植物の生花付花材サンセベリア蔓蕎議花器濃紺粕水盤花型行型サンセベリアは観葉植物として明治の末に輸入され、鉢植えとして栽培が続けられ、長年親しまれて来た熱帯原産の観葉植物である。ず竹艇阪という和名を与えられているが現在あまり使われていない。8頁)hv。肉の厚い葉は捻れていてゆるい反ヲ。。例に使った横斑のある品種と、葉の縁が黄白色の覆輪入りとの二種があ切花として売られているのは、作りがあるので、そのままの形で長短をつけて生花に組み上げることがでこの作例では、上部しか反っていない葉を真に使ったので内副を右後に加えて真の本来の型に近付けるように見せている。胴の葉先はやや真寄りになっている。胴と副の聞が大きくあいているので副の沈みを挿し加えてその空間に締まりをつけた。留側は、花の沢山ついた蔓蓄殺をとり合わせて肉厚で重量感のあるサンセベリア五枚とのつりあいをとって、留、留沈み、総囲、控の四枝を挿している。明治以後に輸入された植物を古くからいけ花に使われてきた植物と区別する意味で、一般に洋花とよんでいるが、輸入後百年近く栽培し続けられて、すっかり日本の風土になじんだものも多い。熱帯系の植物のっちの大部分は耐寒性がないので温室で育てられている。だがその中には日本の南部の気温の高い地域では、その風土の自然環境の中で自力で育っているものもあるので、学術上は帰化植物と云えないのだろうが私達の生活の中に入8

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