テキスト1993
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S均せさる・1.、猿麻椋さる花材つ集鄭燭花型副流し花器白色粕花瓶三つ葉郎聞Lに巻きついた抜麻作は山の中の伎が紡いだ麻糸の束みたいだというような意味で深山の針葉樹の校に昔前生する地衣類の苔である。おがせ衣に見立てて松羅という風雅な名前がつけられている。まとった枝を立てる場合、私は位麻梓という名称の感じをとらず、それを松羅という感じにいけ上げたいと中凶では松の岐にかかった薄紛のいけ花、とくに立花では抜麻梓を思っているようである。三つ葉蹄聞は山地に多いが、議の深い高山では見事に苔のまわった老木が見られる。苔枝は冬にもよく使われるが、深山の静けさや冷気に心を芯かれる真夏日にもよい花村である。作例の生花は一種挿しにしているが控に高山az e,, の花を二・三輪そえてもよいだろう。折れやすい苔枝は枝振りをよく見きわめてから枝作りを始める。ヴ10

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