テキスト1993
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やはず事の穂類というのか所属している社会によって使う日本語はかなり差違がある。そしてそれぞれの言葉で自分の論理を組み上げて行く。言葉の障壁は面と向かっている人と人の間にもかなり高く立ちはだかってはいるが、誤解のまま仲良くつき合っていることが多い。だがその場合、気持というか情だけは通じているのである。私の花のつきあいもそんな所ではなかろうかと思いながら花をいけ続ける手を休めて梅雨の鋒れ聞を見上げている。花材向日葵(ひまわり)カラジュlム(赤)駅松平向日葵、カラジュームに添えた野草は唐松草で山地の草原に生える多年草だが、いけ花よりも茶花に好んで使われそフな花である。向日葵とカラジュームという強い存在の聞からのぞかせると緊張感が柔らぎ親しみの増す盛花になった。花材結梗矢筈薄花器プルl陶花瓶突立忍冬は北アメリカ原産でハニーサクルという名で歌や小説によく出てくる。日本にも白花の忍冬があり古くから親しまれてきた。姫百合、桔梗、薄をとり合わせた季の投入。〈6頁の花〉花器乳白色ガラス鉢〈7頁の花〉突a−貫向a豆、忍に’九炉冬で内,姫百合(貰花)sa・4o・e−e勺7

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