テキスト1993
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「男のたしなみ」先日友人のやっているロ|タアクト(ロータリークラブの青年部)の会に講演を頼まれ、(一体何故私に頼むのか、多分余程困っていたに違いない。)初めてのそんな依頼に戸惑ったものの面白そうなので一応原稿を作り、その会で講演をした。まず最初にいけばなの歴史についてというテlマが話しやすいだろうと日本人の樹木に対する依偽観から話し始めたが、私にはもっ一つ話しておきたい重大なテーマがあった。それは、よく女友達との会話の中でとにかく今の男はつまらないという話が三回に一度は討論の舞台に上がるのだが、その事を(私自身が思っている理想の男性観を含めて)もっと考えて長いたいという男性への願いである。具体的に例をあげると、パーティーや個人的な食事、或いはお酒の席に何人か男性がいたとする。そこで出る話題は大抵おいしいレストランの情報や仕事の話し、そしてスポーツ、旅行で話しが完了してしまうというパターンが多い。これは仕万ないのかもしれないが、幅広く、奥深く、質の高い旦那芸を私はかなり重要な仕事についている人にも、同じ空虚なあじけなさを感じてしま、っ。現在の一般的なサラリーマンという社会の中では大中小企業いずれに所属していてもとにかく自分のした桑原はない事を桁い時から選んでそれを完成していこうとする人は余りに少ない。これは楼く問題だと思う。ゴルフやカラオケを仕事の為、付き合いの為に励み、休日はテレビを見るか家庭を持った人は奥さんや子供にせがまれて、わざわざ疲れに行く様に行楽地へ出掛けるというのは何か足りないような気がする。何故そうなったのか、父の祖父の時代はそれでは馬鹿にされ、周りからは相手にされなかったという。その頃は槌那裂といって相那衆達はかなり教養も高く、趣味や長官に対しても価値判断をしっかり具えながら、円分を高めようとしていた。しかし戦後からは男性は脇目もふらず働き続けなければならなかったせいか余裕を失い、日本人独特の美徳や美意識まで無くしてしまったように回心、フ人生働いただけで終わりと一言うのも余りに詰まらないし、何から何まで欧米の物真似をしているようでは日本の紳士とは言えないと思う。これほど世の中が裕福になったのだからこれからの若い男性にはのたしなみ々として女性よりもっと育てていって民いたい。流行を受け入れてるだけでは女性は誰も男性を尊敬出来なくなってしまう。それでもやはり私は頼もしい口一那はんのお早い復活を期待しておりますので、よろしゅうお願い申上げます。θ男。5

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