テキスト1993
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〈3頁の花〉花器五年前に買ったセルラlタは冬の間はピルの教場に避寒させておくが五月になって庭に出してやると途端に葉がふえはじめる。里芋科の観葉植物の中でもセルラlタのレモンイエローは他に無い色なので、とりあわせの中に葉として加えると作例に使ったピンクのカーネーションも一味違った色彩感が生じる。だがセルラlタのレモンイエローとカーネーションの淡いピンクだけでは色彩の構成に締まりがないので純白の胡蝶蘭を加え、更に花器は黒い陶の一屑壷の固く重い感じを利用して視覚的な安{一応感を求めた。花材花器ガラスコンポート太跡のうち、段状に横縞の入った縄知を段九十九とよんでいるが、他に縦縞の入った斑入品種もある。紘一色のものより涼しそうに見えるので夏の花材として好まれ、大きな水盤で水面を広く見せたり、ガラスの花器にもよく合う。作例では色の強い、ショッキングピンクの啓一微をとり合わせてみたが段九十九の白斑に強烈きが吸収されて明るく上品な盛花となった。llタカーネーションフイロデンドロン・セルラ黒色粕扇壷僚か↓rb蕎被(ピンク)3

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