かくあLさづ令。カラスの花器には無色透明のアク〈表紙の花〉花材額紫陽花カーネーションミリオクラダス花器クリスタルグラス鉢六月の花、それは早春に芽生え、四月の陽光の下で若々しく伸び上がり、爽やかな五月の朝夕にしっかり根を張って六月にみずみずしく咲き聞く。表紙の額紫陽花は勿論のこと、カーネーションも地咲きで茎のしっかりしたものがいけられるようになる。各地の菖蒲園の花菖浦が咲き揃うのも初旬だし、笹百合、海戦百合、乙女百合、姫百合が優しく匂い始めるが、鉄砲百合も本来六月の花なのである。朝早く切って深水で養った額紫陽花は、日中のむし暑い部屋の中で涼し気に咲き続ける。そのとり合わせには白い花が良さそうなので、茎のしっかりした大輪のカーネーションを選んで低くいけた額紫陽花の後に立ち上がらせた。そして奥行をとるのにミリオクラダスの小枝を後囲いに挿し加えていリル樹脂の板を組んで剣山を上部に上げ、外から茎や剣山が見えないようにしている。花材胡蝶蘭〈2頁の花〉2
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