テキスト1993
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第三一利邸便物認可桑原呼慶流いけばなテキスト制号1993年5月1日発行(毎月l回1日発行)桑原専慶流家一応発行裏自の木を京都では山梨、大阪では銀葉、関東ではあまり使っていないのか、最近出版された花材辞典にはのっていない。春先の若葉では私の最も好きな花材の一つである。そして有難いことに花屋の店に豊富に置かれている。芽出しを始めた枝物をいけて若葉が日に日に大きくなって行くのを毎日見ていると、美しい色の花よりも組物の不思議さにより強くとりこまれて様々なことを考え始めてしまうようになるのではないだろうか。この裏白の木も買ってきて四・五日おいて葉の大きくなるのを待っていけたのだが、葉だけではなく花の奮も少し大きくなったようである。鉄線も自然開花する季節になって温室育ちよりも大きく這しくなった。毎朝水を替えて長もちさせたい。花材裏白の木鉄線花器陶角瓶裏白の木定価五OO円(山梨)

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