テキスト1993
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一昨年、奈良県のた谷宇で=古川牡丹のいけ花を写真にとり続けたことがあった。附れ上がった晩与の陽射しをつけて境内一面に咲いていた牡丹は、日が作れてから廻廊の縛明かりにぼんやり浮かび上がると、背の中国の人達が、夢見るように魅きこまれ、人と花との幻のような心の通いあいの物語をいくつも作り上げた気持がよくわかる。牡丹も今では冬の問から大輪の花が産地から多u叫に出仰されている。だが晩春の陽気の巾で、いつかそんな社丹をいけてみたいと試みに日押した一胤である。花村朴丹校垂柳花器灰円色紬花瓶牡丹11

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